建て替えをするか、リフォームをするか

建て替えの3分の2以内の予算ならリフォームがお勧め


建て替えかリフォームか悩む場合、予算も大きなポイントになります。
築年数にかかわらず、建て替えの3分の2以内の予算でできるなら、大規模リフォームのほうがよいと思います。

予算の節約だけでなく、資源の有効活用も


築20~30年の家で、リフォームか建て替えかを判断する際には、当然、予算も関係します。
一般に、建て替えの3分の2以内ですむなら、リフォームのほうがお勧めです。
例をあげてご説明しましょう。
奈良県の築100年・延床面積132㎡の住宅の全面リフォームが約1800万円でした。
この住宅を建て替える場合、数奇屋風の新築工事だけで約2800万円、解体費用が約350万円、引っ越しと仮住まいで約100万円、登記関係で約50万円、合計で約3300万円の見積もりでした。
もうひとつ、群馬県の築初年・延床面積83㎡の全面リフォームは、約870万円でした。
建て替える場合は、新築工事で約1000万円、解体費用が約160万円、引っ越しと仮住まいで約60万円、登記関係で約30万円、合計で約1350万円の見積もりでした。
このように、奈良のケースでは約1500万円、群馬のケースでは約480万円の節約ができました。
しかも、大量の産業廃棄物を出すことなく、資源を有効活用したことにも大きな意味があります。

問題は基礎と土台の状態


もちろん、建て替えより大規模リフォームのほうがコストのかかる場合もあります。
それは、基礎や土台の状態が悪いケースです。
たとえば、基礎の高さが低すぎるとか、基礎の立ち上がり部分の幅が薄い場合、あるいは土台や柱の根元がかなり腐食しているといった場合、耐震性の観点から、基礎や土台を〈茎由的に取り替える必要が出てきます。
基礎を取り替えるとなると、まず基礎と建物をつないでいる土台のアンカーボルトをはずし、土台から上を油圧ジャッキで持ち上げます。
その状態で床下に作業員が入り、既存の基礎を解体・撤去し、新たに型枠を組んでコンクリートを流し込むのです。床下の狭い空間で工事を行うので非常に手聞がかかり、しかも給水管やガス管を伸縮性のあるホ1スに替えたり、排水管を補修したりする必要もあり、費用がかさむわけです。
土台を全面的に取り替える場合も同じです。
ただし、既存の基礎(基本的に布基礎が前提)はそのまま、床下に新たに配筋してコンクリートを流し込みベタ基礎にしたり、あるいは既存の基礎の立ち上がり部分の両側に新たにコンクリートを増し打ちしたりするケースもあります。
そうした場合、費用は安くすみます。