耐震補強の施工方法

断熱リフォームも同時に行う


なお、外側からであれ内側からであれ、壁を撤去して耐震補強を行う場合、断熱リフォームも一緒に行うとよいでしょう。
築年数が新しい家でも、壁に断熱材が入っていない場合が結構あります。
こうした壁の中は、室内と外壁の温度差によって結露が発生し、カビが発生していたりします。
壁の断熱リフォームでは、通常、グラスウールなど繊維系の断熱材を間柱の聞にすき間なく入れます。
その際、断熱材が入っている袋の耳を間柱の部分できちんと重ね合わせることが重要です。
これは、内側の墜を撤去するほうがやりやすいでしょう。
外側の壁を撤去しての場合なら、外壁に通気層を設けるようにする方法も結露対策として有効です。

周囲が立て込んだところなら内側から


②は建物が立て込んでいる市街地など、外側からの工事が困難な場合に適しています。
室内側の壁を撤去し、金物とブレース、構造用合板などで補強するのです。
金物の取り付けは、床や天井を壊さずに行うことができますが、柱や土台に腐朽があるような場合は、床や天井の一部を解体することもあります。
腐朽した柱や土台に金物を取り付けても意味がないからです。
補強が終われば、さらに土台と柱の下部に青森ヒバ油を塗布するとよいでしょう。
壁は、構造用合板を用いてクロスを張るか、左官仕上げをして終わりです。

外壁を撤去する方法が一番確実


①の外壁を撤去する方法は、多少予算がかかりますが、一番確実な耐震補強ができます。
土台、柱、筋交い、アンカーボルト、断熱材などの状態をすべて確認しながら、きちんと工事ができるからです。
問題のある箇所は木材を取り替え、必要に応じて金物などで補強します。
特に大きな問題がなくても、築初年くらいの家なら、柱と土台のコーナーには金物を取り付け、アンカーボルトは締め直し、座金が腐食している場合は新しいものに取り替えます。
その後、土台と柱の下部に青森ヒバ抽を塗って腐食と害虫対策をします。
そして、外壁に構造用合板を張り、左官仕上げと外装塗装で終わります。

お勧めは外壁を撤去して行う施工方法


耐震補強のリフォームを行う場合、施工方法には3つのパターンがあります。
①外壁を撤去して外部から補強する
②建物の内壁を撤去して室内から補強する
3外壁を壊さずに外側から補強する
このうち、③に関しては、土台や柱、壁の中などの状態がわからないのに、簡単に外壁の上から金物などを取り付けるのに疑問がありますが、基本的にお勧めしていません。